哲学者のつぶやき

哲学科出身者が考えたことを適当に書くブログ

「宇宙を考える」ということ

何か悩みを抱えたときに、僕は昔から「宇宙のことを考える」という戦術を使っている。宇宙のことを考えると自分の悩んでいることの小ささがわかる。自分が住む街の外にも世界は広がっていて、地球はとてつもなく大きいし、宇宙はさらに広大だ。こういうイメージをもつと、自分の悩みのちっぽけさがわかる。

 

人間はどうしても、自分が見たり聞いたりする範囲のことに意識が集中してしまうようにできている。地球の裏側のことや、宇宙のことに自然と意識が向くようにはできていない。これは、自身の生存にとっては自分の身の回りで起きることのほうが重要であることが多いからなのかもしれない。地球の裏側で何が起ころうがだいたいの場合自分に影響はない。

 

ただ、人は自然と自分の身の回りのことばかり考えてしまう傾向があると言っても、それが正しいとは限らない。身の回りのことばかり考えていると疲れてしまうこともあるし、もっと世界とか宇宙とか大きなことを考えて、自分と利害関係のない広大な世界について思いを馳せることは、精神の健康という点でいいことなんじゃないかと思う。たまには意識的に宇宙とか広大な世界のことを考えてみるといいと思う。